心臓から送り出された血液が血管内で示す圧力、別の言い方をすると血管の壁を押す力が「血圧」です。これが一定以上に高い状態が続いているのが「高血圧」です。
普段の生活において、高血圧により症状が出ることはありません。高血圧が「サイレント・キラー(無言の殺し屋)」と呼ばれるのはこのためです。ご自身で血圧の状態を感知することはできません。そのため、現在行っている治療の効果を医師が確認するためには、血圧を継続的に管理するしかありません。家庭用の血圧計にも以下の測定機能が付いており、血圧をモニターすることは可能です。
最高血圧(収縮期血圧)
(心臓が収縮している時に動脈の壁にかかる圧力)心臓の拍出時に動脈の壁にかかる最大圧力のことです。血圧計に「130、90」と表示された場合には、最高血圧は「高いほう」の数字、つまり130となります。
最低血圧(拡張期血圧)
(心臓が拡張している時に動脈の壁にかかる圧力)心拍間の谷間の血圧のことです。血圧計に「130、90」と表示された場合には、最低血圧は「低いほう」の数字、つまり90となります。

現行の国際的なガイドラインによると、正常な血圧は140mmHg(最高血圧)/90mmHg(最低血圧)未満であるとされています。
また既に高血圧と診断されて高圧療法 を受けている方は、一般には血圧コントロールを130mmHg(最高血圧)/85mmHg(最低血圧)未満に保つように推奨されています。
しかしこれが全ての人に当てはまるわけではありません。個人の血圧の目標レベルは、その人の合併症や年齢によってそれぞれの担当医師が判断して決めることです。
家庭用の血圧計を使用している方の目安として、日本高血圧学会が出しているガイドラインでは、血圧の平均測定値が135mmHg(最高血圧)/80mmHg(最低血圧)以上の状態が一定期間続くと、高血圧の可能性があるとされています。また、平均測定値が135mmHg(最高血圧)/85mmHg(最低血圧)以上であれば高血圧と診断されます。
監修:愛媛大学大学院 病態情報内科学教授 檜垣 實男先生


